「プレシジョン・アップリケ」手法
「プレシジョン・アップリケ」手法を簡単に説明します。
最初はミニチュア・キルトで使っていたので「マイクロ・アップリケ」手法と呼んでいましたが、通常のサイズのキルトにも応用でいるので名前を変えました。
描画ソフトの「イラストレータ」を使ってマウスでアップリケのデザインを描きます。
これは小さな部分でも拡大して詳細に描くことができ、また、修正していろいろな形で印刷できます。
このデザインを型紙やガイド、見本に使います。
輪郭線を加えたものをフリーザペーパーに直接カラーで印刷して型紙として使います。
また白く塗りつぶして輪郭のみにしたものを印刷してガイドとして使います。
さらにカラーで印刷したものを色や形の見本として使います。
描画ソフトで描いたデザイン
輪郭線を加えて型紙用に
輪郭線だけにしてガイドに
フリーザペーパーに印刷したものをアートナイフで切ります。切ったピースはガイドの上に置きます。番号をつけなくても色と形でピースがどの部分かを判断することが出来ます。
オリジナルデザインを印刷したものを参考にしながら布を選び、布の上にフリーザーペーパーの型紙をのせます。同じ色の型紙は同じ布にのせアイロンをかけます。
この布をSteam-A-Seam2などの接着シートの上に載せます。通常上下のセパレータ紙の真ん中に接着剤が挟まれた3層構造になっていますので、
使うときはセパレータ紙を一枚はがして使います。
布とシートを適当な大きさに切り、アイロンをかけます。アイロンをしっかりかけて接着材を良く溶かすと布を切った端がきれいになりますが、
あまりかけすぎるとアイロンなしでは接着できなくなります。
布と接着シートを型紙に沿って切ります。ただし、そてぞれのピースが重なるようにするためにパターンの端になる部分と
他のピースの下に隠れる余白部分を考えて切ります。詳細な部分は別に作っておくとわかりやすいと思います。
切ったパターン(型紙+布+接着シート)は見本を見ながら正しい位置に並べます。
ガイドの上にベースとなる白い布やセパレータ紙を置き、セパレター紙をはがしたアップリケピースを貼っていきます。
ベースの布のかわりにSteam-A-Seam2のセパレータ紙を再利用するとライトボックスが無くてもガイドが良く見えます。
ガイドはピースの絶対的な位置を決めるのに使います。また、布に着いた型紙は隣り合うピースとの位置決めに使います。
セパレータ紙を使う場合、接着力が弱いときは布のセパレータ紙の上の部分だけアイロンをかけます。ライトボックスを使っている場合はアイロンはかけずにピースを温めて使います。
布が重なった部分にアイロンをかけると取り換えたいときに剥がせなくなりますので注意してください。
型紙を剥がした後で色の確認をします。イメージと会わない場合はピースを取り換えます。
大きなアップリケの場合、いくつかのブロックで作って、最後に一緒にします。
顔の部分のブロック
顔と頭のブロックを結合
出来上がったアップリケ
簡単なバラのアップリケを作る方法を動画で紹介します。